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EVIDENCE / 音楽と集中力
音楽と集中力の研究まとめ
音楽と集中力について、研究でわかったことを5本、元の論文の出典つきでまとめています。わかったことだけでなく、研究の限界や「まだわからないこと」も書いています。
実験
作業中の音楽は、仕事の質や速さを上げるのか?
ソフトウェア開発者を対象にした職場での研究では、音楽を聴いた時の方が前向きな気分になり、仕事の質も高かった。
研究
どんな研究?
カナダの4つのソフトウェア会社で働く開発者56人を対象に、実際の職場で5週間にわたり、音楽を聴く条件と音楽を聴かない条件での気分・作業の質・作業時間を比べた。
結果
数字で見ると
音楽なしの時に、前向きな気分と作業の質がもっとも低く、作業時間がもっとも長かった。気分が上がることが仕事への好影響の理由と考えられている。業種は開発者に限られる。
出典: Lesiuk, "The Effect of Music Listening on Work Performance" (Psychology of Music, 2005)
反対の結果BGMは勉強や読書の味方?音楽で仕事の質が上がった調査と、平均では効果なしのまとめ
実験
好きな曲の歌詞入り音楽は読解を助けてくれる?
好きな曲であっても、歌詞のある音楽を聴きながらだと、静かな環境や歌詞のないインストゥルメンタル曲のときより読解の成績が下がった。
研究
どんな研究?
カーディフ・メトロポリタン大学の研究チームが、参加者に「好きな歌詞入り曲」「嫌いな歌詞入り曲」「歌詞なしの曲」「無音」の条件で読解課題を行わせ比較した。
結果
分かったこと
読解成績は無音と歌詞なしの曲の条件で最も高く、好きな曲でも嫌いな曲でも歌詞入りでは低かった。好みより歌詞の有無が成績に影響した。
出典: Perham & Currie, "Does Listening to Preferred Music Improve Reading Comprehension Performance?" (Applied Cognitive Psychology, 2014)
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実験
動きに音楽のテンポを合わせると運動が楽になる?
ペダルを漕ぐリズムに音楽のテンポを合わせると、テンポが少し遅い音楽のときより酸素の消費量が少なくなった。ただし参加者は10人の小規模な実験。
研究
どんな研究?
運動習慣のない男性10人が、毎分65回転のペースで自転車を12分漕ぎながら、テンポの異なる3種類の音楽(毎分123・130・137拍)を聴いて比較した。
結果
数字で見ると
動きと同期した音楽の条件の酸素消費量は毎分1.80リットルで、遅いテンポの条件の1.94リットルより低かった。約7%少ない計算になる。
出典: Bacon, Myers & Karageorghis, "Effect of Music-Movement Synchrony on Exercise Oxygen Consumption" (Journal of Sports Medicine and Physical Fitness, 2012)
メタ分析
BGMは勉強や読書の味方?
BGMを流しながらの読書は、むしろ邪魔になる傾向があります。メタ分析では、音楽なしより読む作業が妨げられていました。集中したい作業では、無音のほうが無難です。
研究
どんな研究?
背景音楽が成人の行動や心理に与える影響を調べた既存の研究を集めて統合した、メタ分析です。背景音楽が成人の行動・心理に与える影響を調べた、過去の研究を統合した分析です。
結果
分かったこと
全体の平均は効果なしでしたが、内訳では読解への悪影響、記憶へのわずかな悪影響、感情と運動成績への良い影響が見られました。
出典: Kämpfe, Sedlmeier & Renkewitz, "The Impact of Background Music on Adult Listeners: A Meta-Analysis" (Psychology of Music, 2010)
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メタ分析
「モーツァルト効果」を支持する根拠は、まとめて検証するとごく小さいものでした。賢くなる魔法の音楽はありません。賢くなる魔法の音楽はないようです。
研究
どんな研究?
モーツァルトのソナタを聴いた後の空間課題の成績を、無音や他の刺激の後と比べた39件の研究を統合したメタ分析です。無音などの対照条件と比べた研究を統合しました。
結果
分かったこと
効果量は小さく、効果は限定的でした。音楽で気分や覚醒度が上がる影響を、知能向上と取り違えた可能性が指摘されています。知能が上がったというより、気分や覚醒の変化を取り違えた可能性が議論されています。
出典: Pietschnig, Voracek & Formann, "Mozart Effect–Shmozart Effect: A Meta-Analysis" (Intelligence, 2010)
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