目の絵の看板で自転車盗は減る?
駐輪場に目の絵の看板を掲げると、自転車の盗難は大きく減った。ただし盗みが看板のない場所に移った可能性もある。
研究
どんな研究?
英国の大学で、盗難の多い3か所の駐輪場の上に目の絵と言葉の看板を掲げ、前後12か月の盗難届を比べた。
結果
数字で見ると
看板のある場所では盗難が62%減り、看板のない大学内の他の場所では65%増えた。1つの大学での研究である。
反対の結果防犯しても犯罪は隣に移るだけ?目の看板では他所の盗難が増えたが、まとめでは移動は一部
EVIDENCE / 防犯の心理
防犯の心理について、研究でわかったことを5本、元の論文の出典つきでまとめています。わかったことだけでなく、研究の限界や「まだわからないこと」も書いています。
駐輪場に目の絵の看板を掲げると、自転車の盗難は大きく減った。ただし盗みが看板のない場所に移った可能性もある。
研究
英国の大学で、盗難の多い3か所の駐輪場の上に目の絵と言葉の看板を掲げ、前後12か月の盗難届を比べた。
結果
看板のある場所では盗難が62%減り、看板のない大学内の他の場所では65%増えた。1つの大学での研究である。
反対の結果防犯しても犯罪は隣に移るだけ?目の看板では他所の盗難が増えたが、まとめでは移動は一部
逮捕の権限もほとんどない職員が犯罪の多い場所を多めに歩いて回ると犯罪が減った。周りに移るのではなく、周りでも減る傾向だった。
研究
英国で犯罪の多い72か所を無作為に分け、武器を持たない地域支援職員が1日に約2回多く、10分ずつ歩いて回った。
結果
回った場所では犯罪が39%、緊急通報が20%減った。職員は有給で、ボランティアの見回りとは条件が異なる。
空き地を片づける実験では、周りの貧困地域で銃犯罪や侵入盗が減り、住民が外出するときの不安も大きく減っていた。
研究
米国フィラデルフィアで541の空き地を無作為に「片づける」「何もしない」に分け、その後の変化を比べた。
結果
貧困地域で銃犯罪が29.1%、侵入盗が21.9%減り、外出時の不安は57.8%減った。米国の都市の研究で、日本とは環境が異なる。
本物の声とAIで作った偽物の声を聞き分ける実験で、人は偽物を確実には見抜けなかった。偽物の例を先に聞かせても成績はわずかしか上がらなかった。
研究
英語と中国語の話者529人に、本物の声とAIで作った偽物の声を聞かせ、どれが偽物かを見分けてもらう実験を行った。
結果
偽物を正しく見抜けたのは73%で、英語と中国語で差はなかった。実験用に作った音声で、実際の電話の状況とは異なる。
場所を守る防犯の評価研究をまとめると、犯罪がよそへ移った例と、周りでも犯罪が減った例は同じくらいだった。全体として取り組みは有益だった。
研究
場所や状況を変えて犯罪を防ぐ取り組みの評価研究102件を調べたレビュー。574の観察で、犯罪がよそへ移ったかを数えた。
結果
犯罪がよそへ移ったのは26%、周りでも減ったのは27%。両方を測れた13件では、移った分は防いだ効果より小さかった。研究ごとに測り方が違う。
反対の結果目の絵の看板で自転車盗は減る?目の看板では他所の盗難が増えたが、まとめでは移動は一部
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