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EVIDENCE / デジタルデトックス

デジタルデトックスの研究まとめ

デジタルデトックスについて、研究でわかったことを5本、元の論文の出典つきでまとめています。わかったことだけでなく、研究の限界や「まだわからないこと」も書いています。

ランダム化比較試験

SNSを4週間やめると、暮らしはどう変わる?

Facebookを4週間やめた人は、ネットの利用が減り、家族や友人と過ごす時間が増え、主観的な幸福感が高まった。

研究

どんな研究?

米スタンフォード大学などの研究チームが、Facebook利用者を無作為に、米中間選挙前の4週間アカウントを停止する群と、普段通り使う群に分けて比べたランダム化実験。

結果

分かったこと

停止した群は、ネット利用が減り、家族や友人との交流が増え、主観的な幸福感が上がった。政治的な分極や時事知識も減り、実験後のFacebook利用も減った。

出典: Allcott, Braghieri, Eichmeyer & Gentzkow, "The Welfare Effects of Social Media" (American Economic Review, 2020)

あわせて読むSNSを1日30分に制限すると気分は変わるのか?SNSを完全にやめる場合と、1日30分に減らす場合

ランダム化比較試験

SNSを1日30分に制限すると気分は変わるのか?

SNSの利用を1つのアプリあたり1日10分に制限した大学生は、3週間で孤独感と抑うつ症状が減った。

研究

どんな研究?

米ペンシルベニア大学の研究チームが、学部生143人を無作為に、Facebook・Instagram・Snapchatを各1日10分に制限する群と通常通り使う群に分け、3週間後を比べた。

結果

数字で見ると

制限群は孤独感と抑うつ症状が対照群より有意に減った。両群とも不安とFOMO(取り残される不安)は減り、利用状況を意識するだけでも効果があった。学部生が対象。

出典: Hunt, Marx, Lipson & Young, "No More FOMO: Limiting Social Media Decreases Loneliness and Depression" (Journal of Social and Clinical Psychology, 2018)

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実験

通知をオンにすると注意散漫になりやすい?

通知をオンにして過ごした週は、オフの週より注意散漫や落ち着きのなさを自覚しやすかった。ただし自己申告による結果。

研究

どんな研究?

一般の221人が、通知オン・スマホを手元に置く週と、通知オフ・スマホを遠ざける週を1週間ずつ過ごし、症状を自己評価で比較した。

結果

分かったこと

通知オンの週は、不注意と多動の自覚症状が通知オフの週より高かった。不注意が高いほど、生産性と心理的な幸福感が低いことも示された。

出典: Kushlev, Proulx & Dunn, "Silence Your Phones: Smartphone Notifications Increase Inattention and Hyperactivity Symptoms" (CHI, 2016)

観察研究

パートナーのスマホいじりは関係の満足度と関係している?

会話中にパートナーがスマホに気を取られると感じる人ほど、スマホをめぐる衝突が多く、関係の満足度が低い傾向が見られた。ただし調査研究。

研究

どんな研究?

恋愛関係にある成人145人にアンケートを行い、パートナーのスマホ無視(ファビング)の経験、衝突、関係満足度、人生満足度、抑うつ傾向の関連を分析した。

結果

分かったこと

ファビングされていると感じる人は、衝突が増え、関係満足度が低かった。その低い満足度は、人生満足度の低さや抑うつ傾向の高さとも関連していた。

出典: Roberts & David, "My Life Has Become a Major Distraction From My Cell Phone: Partner Phubbing and Relationship Satisfaction Among Romantic Partners" (Computers in Human Behavior, 2016)

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実験

ビデオ会議は対面より疲れる?

この実験では疲れていた。同じ講義でも、ビデオ会議で受けたあとのほうが「疲れた」「眠い」と強く感じ、脳波と心拍にも疲れを示す変化が出た。

研究

どんな研究?

20〜29歳の35人が、同じ内容の50分の講義を、対面とビデオ会議で1週間あけて受け、気分・脳波・心拍を比べた。

結果

数字で見ると

ビデオ会議のあとは「元気」「楽しい」という感覚も弱くなった。大学の講義という1つの場面で、人数も少ない実験だ。

出典: Riedl, Kostoglou, Wriessnegger & Müller-Putz, "Videoconference fatigue from a neurophysiological perspective: experimental evidence based on electroencephalography (EEG) and electrocardiography (ECG)" (Scientific Reports, 2023)

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