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EVIDENCE / 孤独とつながり

孤独とつながりの研究まとめ

孤独とつながりについて、研究でわかったことを7本、元の論文の出典つきでまとめています。わかったことだけでなく、研究の限界や「まだわからないこと」も書いています。

メタ分析

人とのつながりは、寿命に関係する?

人間関係が豊かな人ほど生存率が高い傾向があります。その大きさは、よく知られた健康リスクに匹敵するとされます。

研究

どんな研究?

社会的なつながりと死亡リスクを調べた148件の研究、合計308,849人のデータを統合したメタ分析です。追跡期間や年齢、性別、初期の健康状態で分けて検討。

結果

数字で見ると

つながりが強い人は生存の可能性が1.50倍(OR)。社会的統合の指標では1.91倍、同居の有無だけでは1.19倍でした。観察研究が中心です。

出典: Holt-Lunstad, Smith & Layton, "Social relationships and mortality risk: a meta-analytic review" (PLoS Medicine, 2010)

あわせて読む孤独を感じるだけでも、早死にのリスクが上がる?つながりの強さと、孤独・孤立の死亡リスクを両面から

メタ分析

孤独を感じるだけでも、早死にのリスクが上がる?

孤立や孤独は、早期死亡のリスクの上昇と関連していました。孤独感という主観でも、客観的な孤立と同程度でした。

研究

どんな研究?

孤独、社会的孤立、一人暮らしと死亡の関係を調べた70件の研究を統合したメタ分析です。年齢や性別、地域、追跡期間による違いも確認しています。

結果

数字で見ると

他の要因を調整後、社会的孤立のオッズ比は1.29、孤独は1.26、一人暮らしは1.32。それぞれ死亡の可能性が29%、26%、32%高めでした。

出典: Holt-Lunstad et al., "Loneliness and social isolation as risk factors for mortality: a meta-analytic review" (Perspectives on Psychological Science, 2015)

あわせて読む人とのつながりは、寿命に関係する?つながりの強さと、孤独・孤立の死亡リスクを両面から

ランダム化比較試験

通勤中に見知らぬ人と話すと、気分は良くなる?

電車やバスで隣の人と話した人のほうが、通勤を楽しめました。多くの人はその逆を予想して、話しかけずにいます。

研究

どんな研究?

電車とバスの通勤客に、近くの人と話す、話さない、いつも通りの3条件を割り当てた実験です。別の参加者には、どの条件が楽しいかを予想してもらいました。

結果

分かったこと

話した人は、話さなかった人より通勤が楽しく、生産性も下がりませんでした。予想では逆に、一人のほうが楽しいと考えていました。

出典: Epley & Schroeder, "Mistakenly seeking solitude" (Journal of Experimental Psychology: General, 2014)

観察研究

顔見知り程度の人との会話も、幸せに効く?

同級生や店員など、弱いつながりとの交流が多い日ほど、幸福感や所属感が高い傾向がありました。因果は断定できません。

研究

どんな研究?

学生に日々の交流を記録してもらう調査(Study 1)と、強い絆と弱いつながりの両方を含む日常の全交流を調べた追加調査(Study 2A、2B)で、幸福感との関係を検討しました。

結果

分かったこと

同級生と普段より多く交流した日は、幸福感と所属感が高め。強い絆に限らず、弱いつながりとの交流も幸福感と関連していました。

出典: Sandstrom & Dunn, "Social Interactions and Well-Being: The Surprising Power of Weak Ties" (Personality and Social Psychology Bulletin, 2014)

実験

初対面の会話、相手は思うより好意的?

会話の後、人は相手からの好意を過小評価しがちです。あなたは自分が思うより好かれている可能性が高いです。

研究

どんな研究?

研究室で初対面の2人が会話する実験に加え、寮の新入生どうしや、自己啓発ワークショップで初めて会った一般の人でも、会話後の好意の推測を調べました。

結果

分かったこと

どの場面でも、自分への好意や楽しさを相手が感じている度合いを実際より低く見積もっていました。この差は数か月後の寮生活でも続きました。

出典: Boothby, Cooney, Sandstrom & Clark, "The Liking Gap in Conversations: Do People Like Us More Than We Think?" (Psychological Science, 2018)

あわせて読む初対面で深い話をすると気まずい?初対面の相手の好意や関心を、人は低く見積もりがち

実験

寝不足だと人を遠ざける?

一晩眠らなかった日は、近づいてくる人を止める距離が遠くなっていた。録画を見た人からも、より寂しそうだと評価された。

研究

どんな研究?

米国の健康な18〜24歳18人が、よく眠った日と一晩眠らなかった日に、近づく人に「ここで止まって」と伝える課題をした。録画は1,033人が評価した。

結果

数字で見ると

止める距離は対面で13.2%、画面上で17.7%遠くなった。人数が少なく、一晩の徹夜という強い条件での結果だ。

出典: Ben Simon & Walker, "Sleep loss causes social withdrawal and loneliness" (Nature Communications, 2018)

実験

昔の友達に連絡できる人はどのくらい?

少なかった。時間と連絡先がそろっていても送れた人は3割前後だったが、先に今の友達へ短いメッセージを送る「練習」をすると増えていた。

研究

どんな研究?

7つの研究で疎遠になった友達への連絡を調べた。最後の実験では英国の194人が、3分間で今の友達に短いメッセージを送ってから昔の友達に連絡した。

結果

数字で見ると

英米加の453人の実験で実際に送ったのは27.8%。練習の組では53%で、SNSを眺めた組の31%より多かった。一度きりの実験だ。

出典: Aknin & Sandstrom, "People are surprisingly hesitant to reach out to old friends" (Communications Psychology, 2024)

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