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EVIDENCE / カフェイン
カフェインの研究まとめ
カフェインについて、研究でわかったことを5本、元の論文の出典つきでまとめています。わかったことだけでなく、研究の限界や「まだわからないこと」も書いています。
実験
同じコーヒーでも体への影響が違うのはなぜ?
カフェインを分解する速さは遺伝子型で違い、コーヒーの摂取と心筋梗塞リスクの関係は、分解が遅い型の人で強く出た。
研究
どんな研究?
コスタリカで、初めて心筋梗塞を起こした2014人と、年齢・性別・地域をそろえた対照2014人のCYP1A2遺伝子型とコーヒー摂取量を比べた症例対照研究。
結果
数字で見ると
分解が遅い型では1日4杯以上でリスクが約1.6倍(オッズ比1.64)、分解が速い型では明確な上昇なし。観察研究で、関連を示すもので因果の証明ではない。
出典: Cornelis, El-Sohemy, Kabagambe & Campos, "Coffee, CYP1A2 Genotype, and Risk of Myocardial Infarction" (JAMA, 2006)
ランダム化比較試験
勉強の後にカフェインをとると、記憶が定着しやすい?
画像を覚えた直後にカフェインをとった人は、24時間後に似た画像を区別する成績が高かった。
研究
どんな研究?
ジョンズ・ホプキンス大学の研究チームが、カフェインを普段あまりとらない約160人に画像を覚えさせ、直後にカフェイン錠かプラセボを渡して24時間後に再テストした。
結果
数字で見ると
カフェイン200mgの群は、プラセボ群より24時間後の成績が有意に高かった。効果は用量との関係が逆U字型で、多ければ良いわけではなかった。
出典: Borota et al., "Post-study Caffeine Administration Enhances Memory Consolidation in Humans" (Nature Neuroscience, 2014)
実験
カフェインと短い仮眠の組み合わせは、眠気に効く?
眠い状態の運転手では、カフェインと仮眠を組み合わせると、運転シミュレーターでのミスが最も減った。ただし12人の小規模な実験である。
研究
どんな研究?
英国ラフバラー大学の研究チームが、眠気のある12人に、休憩中の「カフェイン200mg+仮眠」「カフェインのみ」「プラセボ」を試し、その後2時間の模擬運転を行わせた。
結果
数字で見ると
運転中のミスの回数は、組み合わせでプラセボ条件の9%、カフェインのみで34%まで減った。
出典: Reyner & Horne, "Suppression of Sleepiness in Drivers: Combination of Caffeine with a Short Nap" (Psychophysiology, 1997)
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レビュー
コーヒーをやめて頭痛がするのは、気のせい?
カフェインをやめると、頭痛や倦怠感、集中困難などの離脱症状が出ることがある。1日100mg程度の摂取でも起きうる。
研究
どんな研究?
ジョンズ・ホプキンス大学の研究者が、カフェイン離脱に関する実験研究57件と調査研究9件を精査し、症状の種類、発生率、重症度を整理したレビュー。
結果
数字で見ると
実験研究での頭痛の発生率は50%、日常生活に支障が出る強い症状は13%。症状は中止の12〜24時間後に始まり、20〜51時間後にピークになった。
出典: Juliano & Griffiths, "A Critical Review of Caffeine Withdrawal: Empirical Validation of Symptoms and Signs, Incidence, Severity, and Associated Features" (Psychopharmacology, 2004)
ランダム化比較試験
夕方のコーヒーは寝る6時間前でも影響する?
就寝6時間前のカフェインでも睡眠は妨げられます。「夕方なら大丈夫」とは言えません。眠りを守るなら、午後遅くのカフェインは控えめにしましょう。
研究
どんな研究?
カフェイン400mgまたはプラセボを就寝の0・3・6時間前に摂取し、自宅での睡眠を自己申告と携帯型の測定器で調べました。
結果
分かったこと
いずれの摂取時刻でも、プラセボに比べて睡眠の乱れが有意に大きく、6時間前でも総睡眠時間が減っていました。実験の用量は400mg(コーヒー約3〜4杯分)でした。
出典: Drake, Roehrs, Shambroom & Roth, "Caffeine Effects on Sleep Taken 0, 3, or 6 Hours before Going to Bed" (Journal of Clinical Sleep Medicine, 2013)