ランダム化比較試験
姿勢を正すと、ストレス場面で気持ちが保てる?
ストレスのかかるスピーチ中に背筋を伸ばして座っていた人は、猫背の人より自尊心が保たれ、気分も良好だった。
研究
どんな研究?
オークランド大学の研究チームが、74人をテープで背中を固定して直立姿勢か猫背姿勢のどちらかに無作為に割り当て、人前でのスピーチ課題中の気分などを比べた。
結果
数字で見ると
直立群は猫背群より自尊心が高く、気分が良く、恐怖感が低かった。猫背群はスピーチで一人称単数やネガティブな感情語を多く使った。小規模な実験で長期効果は不明。
出典: Nair, Sagar, Sollers, Consedine & Broadbent, "Do Slumped and Upright Postures Affect Stress Responses? A Randomized Trial" (Health Psychology, 2015)
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実験
気分が沈むと歩き方にも表れる?
落ち込んだ気分のときの歩き方には、歩く速さが遅く、腕の振りが小さく、猫背ぎみになるという特徴がある。気分と体の動きは結びついている。
研究
どんな研究?
ドイツの研究チームが、うつ病の入院患者14人と健康な対照群の歩き方を比較し、さらに大学生23人に悲しい曲か明るい曲で気分を誘導して歩き方を測った。
結果
分かったこと
うつ状態や悲しい気分の人は、歩行速度、腕の振り、頭の上下動が小さく、上半身の横揺れと猫背が大きかった。歩き方が気分を変えるかは別の検証が必要。
出典: Michalak, Troje, Fischer, Vollmar, Heidenreich & Schulte, "Embodiment of Sadness and Depression: Gait Patterns Associated With Dysphoric Mood" (Psychosomatic Medicine, 2009)
実験
立って作業すると、成績が上がる?
約30分の作業では、立っても座っても読解や創造性の成績は変わらなかった。ただ、立っているときの方が作業への関心や熱意は高かった。
研究
どんな研究?
カリフォルニア大学ロサンゼルス校などの研究チームが、96人に読解課題と創造性課題を座位と立位の両方で行わせ、成績と気分を比べた。
結果
分かったこと
成績や、課題の難しさ・努力感の評価は座位と立位で差がなかった。一方、立位では関心・熱意・覚醒度が高く、快適さはやや低かった。
出典: Finch, Tomiyama & Ward, "Taking a Stand: The Effects of Standing Desks on Task Performance and Engagement" (International Journal of Environmental Research and Public Health, 2017)
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ランダム化比較試験
堂々としたポーズでテストステロンが増え、コルチゾールが減るという話は、大規模な追試で再現されませんでした。気分は変わっても体は変わらない、というのが追試の結論です。
研究
どんな研究?
男性102人・女性98人の学生を、強いポーズと弱いポーズにランダムに割り当て。実験者には条件を伏せました。1回のポーズ後にホルモンと3つの行動課題を測定しました。
結果
分かったこと
「力強い気分」の自己報告だけは高まりましたが、ホルモン値と3つの行動課題には有意な差がありませんでした。気分の自己報告以外に、目立った違いは見つかりませんでした。
出典: Ranehill, Dreber, Johannesson, Leiberg, Sul & Weber, "Assessing the Robustness of Power Posing: No Effect on Hormones and Risk Tolerance in a Large Sample of Men and Women" (Psychological Science, 2015)
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実験
背筋を伸ばすと自分を信じやすい?
背筋を伸ばして座ると、自分について書いた内容を確信しやすくなります。ただし内容が前向きなら、という条件つきです。姿勢は自分の考えへの確信度に作用します。
研究
どんな研究?
自分の長所または短所を書く際、背筋を伸ばし胸を張る姿勢か、前かがみの姿勢かに分けて、自己評価を比べた実験です。姿勢が自己評価にどう影響するかを検証しました。
結果
分かったこと
姿勢は思考の数や質を変えず、思考への確信度を変えました。自信ある姿勢だと、書いた内容の方向が自己評価により強く反映されました。
出典: Briñol, Petty & Wagner, "Body Posture Effects on Self-Evaluation: A Self-Validation Approach" (European Journal of Social Psychology, 2009)