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EVIDENCE / スマホとSNS

スマホとSNSの研究まとめ

スマホとSNSについて、研究でわかったことを6本、元の論文の出典つきでまとめています。わかったことだけでなく、研究の限界や「まだわからないこと」も書いています。

観察研究

鳴っていないのに振動を感じるのはいつ?

忙しい時期に増えていた。台湾の研修医では、研修中に「幻の振動」の経験者が増え、研修が終わると減っていた。

研究

どんな研究?

台湾の研修医74人(平均24.8歳)を、1年間の病院研修の前から、研修が終わったあとまで追いかけた。

結果

数字で見ると

経験率は研修前78.1%、3か月目95.9%、6か月目93.2%、研修後2週間で50.0%。とても忙しい医師の研修での結果だ。

出典: Lin, Lin, Li et al., "Prevalent hallucinations during medical internships: phantom vibration and ringing syndromes" (PLoS ONE, 2013)

ランダム化比較試験

暗いニュースを数分見るだけで気分は?

下がっていた。新型コロナのニュースを2〜4分見た人は、何も見なかった人より前向きな気分がすぐに下がった。親切の話題では下がらなかった。

研究

どんな研究?

参加者をくじで、新型コロナのニュースを見る人、コロナに関わる親切な行動の話題を見る人、何も見ない人に分けて比べた。

結果

数字で見ると

2つの実験の参加者は299人と603人(平均29歳と26歳)。若い女性が多い集団で、気分の低下がどのくらい続くかは調べていない。

出典: Buchanan, Aknin, Lotun & Sandstrom, "Brief exposure to social media during the COVID-19 pandemic: Doom-scrolling has negative emotional consequences, but kindness-scrolling does not" (PLOS ONE, 2021)

メタ分析

恋人にスマホを優先されると関係は?

相手にスマホを優先される経験が多い人ほど、関係の満足度が低く、相手が応えてくれるという感覚も低かった。

研究

どんな研究?

相手にスマホを優先される経験と関係の質を調べた52件の研究(58サンプル、計19,698人)をまとめたメタ分析。

結果

数字で見ると

満足度との相関はr=−0.22、応えてもらえる感覚とはr=−0.29。多くが一時点の調査で、スマホが原因なのかはわからない。

出典: Ni, Ahrari, Zaremohzzabieh et al., "A meta-analytic study of partner phubbing and its antecedents and consequences" (Frontiers in Psychology, 2025)

あわせて読むパートナーのスマホいじりは関係の満足度と関係している?恋人のスマホいじりと関係満足度を、単独研究とまとめで

実験

絵文字つきの返信はどう伝わる?

絵文字が入ったメッセージは、文字だけより「相手が自分をわかってくれている」という感覚が高く評価された。

研究

どんな研究?

アメリカの成人260人に、親しい友人からの返信という想定で15件の会話を、文字だけか絵文字つきで見せて比べた。

結果

数字で見ると

その感覚の評価は5点満点で平均4.43対3.57。友人との会話を想定した実験で、恋愛の好意を直接確かめたものではない。

出典: Huh, "The impact of emojis on perceived responsiveness and relationship satisfaction in text messaging" (PLoS One, 2025)

観察研究

ガチャへの支出はギャンブルと関係する?

ガチャへの支出が多い人ほど、ギャンブルの問題が重かった。その関係は、中身が決まったアイテムを買う場合よりはるかに強かった。

研究

どんな研究?

ゲーマー7,422人に、ガチャへの支出、中身が決まったアイテムへの支出、ギャンブルの問題の重さを尋ねて関係を調べた。

結果

数字で見ると

関係の強さはガチャがη²=0.054、中身が決まった課金は0.004。ただし一時点の調査で、ガチャが問題を生むのか、逆なのかはわからない。

出典: Zendle & Cairns, "Video game loot boxes are linked to problem gambling: Results of a large-scale survey" (PLoS ONE, 2018)

観察研究

SNSの時間が増えると、テストの点は?

9〜10歳から2年間追った調査で、SNSを使う時間が増えたグループほど、13歳ごろの読み書きや記憶などのテストの点数が低かった。

研究

どんな研究?

米国の子ども6,554人を2年間追跡し、SNS時間の変化で3グループに分けて、13歳ごろの認知テストの点数を比べた(ABCD Studyのデータ)。

結果

数字で見ると

ほぼ使わない子(57.6%)に比べ、1日1時間程度に増えた子は約1.4〜2.1点、3時間程度の子は約1.7〜4.5点低かった。関連で、原因とは確定していない。

出典: Nagata et al., "Social Media Use Trajectories and Cognitive Performance in Adolescents" (JAMA, 2025)

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