Credibility
診断の信ぴょう性ランク
SEADICEの診断には、研究での裏付けの強さに応じてA〜Dのランクを付けています。「当たる・当たらない」ではなく、「研究でどこまで確かめられているか」の目安です。
ランクの基準
Aに近いほど、研究で確かめられた方法で測っています。Dは楽しむための診断です。
研究で確かめられた尺度を使っている論文で信頼性・妥当性が確かめられた質問紙を、そのままの形で使っている診断。
理論は研究にもとづく・質問は簡易版考え方は研究で広く支持されているが、質問はSEADICEが作った短い版で、その精度までは確かめていない診断。
有名だが研究での裏付けは弱い広く知られ使われているが、研究では信頼性などに疑問が出ている考え方にもとづく診断。
楽しむための診断研究で確かめられた分け方ではない、SEADICE独自のタイプ分け。話のネタやふり返りのきっかけにどうぞ。
いまの診断のランク一覧
研究で確かめられた尺度を使う診断(A)を、これから順に追加していきます。
| 診断 | ランク | 理由 |
|---|---|---|
| ビッグファイブ性格診断(日本語版TIPI) | A | 大学生902人の調査で信頼性・妥当性が確かめられた日本語版TIPI(小塩ほか, 2012)の10問を、そのまま使っている。ただし10問の短い尺度なので、結果はおおまかな目安。結果の説明文はSEADICEが書いたもの。 |
| 人生満足度診断(SWLS) | B | 原版の人生満足度尺度(Dienerら, 1985)は研究で確かめられ世界中で使われている。作者のサイトで公開されている日本語訳をそのまま使っているが、日本語訳を検証した論文はSEADICEで確認できていないためB。 |
| 認知反射テスト(バットとボール問題) | B | 行動経済学・意思決定の研究で広く使われる3問(Frederick, 2005)。日本語訳と1問目の円への置き換えはSEADICEによる。有名な問題なので、答えを知っている人では点数が高く出ることがある。 |
| 損失回避度チェック | B | 「50%で払う・50%でもらう」賭けへの参加額から損失回避の強さを見る、研究で使われる考え方を3問に簡略化したもの。比べる平均は150論文のまとめ(Brownら, 2024)。損失回避の強さには反論もある(Gal & Rucker, 2018)。 |
| 簡易ビッグファイブ性格診断 | B | ビッグファイブは性格研究で最も広く使われる考え方(Goldberg, 1990)。ただし質問はSEADICE独自の8問で、5つの特性を点数ではなく「いちばん強い1つ」で示す簡易版。 |
| 自己肯定感診断(ローゼンバーグ自尊感情尺度) | A | 自尊感情の研究で世界的に最も使われる尺度の日本語版(桜井, 2000)の10問を、そのまま使っている。大学生361人でまとまりの良さ(α=.84)と再検査での安定性(.77)が確かめられている。結果の説明文はSEADICEが書いたもの。 |
| 簡易MBTI風 気質診断 | C | MBTIは有名だが、時間をおいて受け直すと別のタイプに分かれる人が多いなど、信頼性への疑問が指摘されている(Pittenger, 2005)。4つの気質グループ分けも研究で確かめられたものではない。 |
| ストレス対処タイプ診断 | D | SEADICE独自の5タイプ分け。 |
| キャリア適性タイプ診断 | D | SEADICE独自の6タイプ分け。 |
| 恋愛タイプ診断 | D | SEADICE独自の5タイプ分け。 |
| 「隠れた性格」診断 | D | SEADICE独自の5タイプ分け。 |
| 右脳派・左脳派診断 | D | 1,011人の脳を調べた研究で、脳全体が右寄り・左寄りの人がいるという証拠は見つからなかった(Nielsenら, 2013)。 |
| 学習スタイル診断(視覚型・聴覚型) | D | 型に合わせて学ぶと成績が上がるという証拠はほぼない(Pashlerら, 2008)。 |
| トロッコ問題 | D | 答え方のタイプ分けはSEADICE独自。くらべる「世界の回答」は42か国・約7万人の研究データ(Awadら, 2020)。 |
| 血液型性格診断 | D | 日本と米国の1万人以上の調査で、68項目中65項目に血液型による差がなく、説明できる差は0.3%未満(縄田, 2014)。 |
よくある質問
MBTIは科学的に正しいのですか?
MBTIは広く使われていますが、研究での裏付けは弱いとされています。時間をおいて受け直すと別のタイプに分かれる人が多いことなどが指摘されています(Pittenger, 2005)。SEADICEではMBTI風の診断を信ぴょう性Cとしています。
いちばん研究の裏付けがある性格の考え方は?
性格研究で最も広く使われているのはビッグファイブ(外向性・協調性・誠実性・開放性・情緒安定性の5つ)です(Goldberg, 1990)。SEADICEの簡易ビッグファイブ診断は、この理論をもとにした独自の8問版なので信ぴょう性Bとしています。
信ぴょう性Dの診断は意味がないのですか?
Dは楽しむための診断です。研究で確かめられた分け方ではないので、結果は話のネタや自分をふり返るきっかけとして使ってください。
参考にした研究
- 小塩真司・阿部晋吾・カトローニ ピノ (2012). 日本語版Ten Item Personality Inventory(TIPI-J)作成の試み. パーソナリティ研究, 21(1), 40–52. 論文
- Awad, E., Dsouza, S., Shariff, A., Rahwan, I., & Bonnefon, J.-F. (2020). Universals and variations in moral decisions made in 42 countries by 70,000 participants. PNAS, 117(5), 2332–2337. 論文
- Brown, A. L., Imai, T., Vieider, F. M., & Camerer, C. F. (2024). Meta-analysis of empirical estimates of loss aversion. Journal of Economic Literature, 62(2), 485–516. 論文
- Diener, E., Emmons, R. A., Larsen, R. J., & Griffin, S. (1985). The Satisfaction With Life Scale. Journal of Personality Assessment, 49(1), 71–75. 論文
- Frederick, S. (2005). Cognitive reflection and decision making. Journal of Economic Perspectives, 19(4), 25–42. 論文
- Goldberg, L. R. (1990). An alternative "description of personality": The Big-Five factor structure. Journal of Personality and Social Psychology, 59(6), 1216–1229. 論文
- 桜井茂男 (2000). ローゼンバーグ自尊感情尺度日本語版の検討. 筑波大学発達臨床心理学研究, 12, 65–71. 論文
- 縄田健悟 (2014). 血液型と性格の無関連性―日本と米国の大規模社会調査を用いた実証的論拠―. 心理学研究, 85(2), 148–156. 論文
- Nielsen, J. A., et al. (2013). An evaluation of the left-brain vs. right-brain hypothesis with resting state functional connectivity magnetic resonance imaging. PLoS ONE, 8(8), e71275. 論文
- Pashler, H., McDaniel, M., Rohrer, D., & Bjork, R. (2008). Learning styles: Concepts and evidence. Psychological Science in the Public Interest, 9(3), 105–119. 論文
- Pittenger, D. J. (2005). Cautionary comments regarding the Myers-Briggs Type Indicator. Consulting Psychology Journal: Practice and Research, 57(3), 210–221. 論文
ランクは研究での裏付けの目安で、診断結果があなたに当てはまるかどうかを保証するものではありません。診断を追加・改訂したときはランクも見直します(最終更新: 2026-10-10)。