匂いがわかりにくいと、認知症になりやすい?
素朴な疑問
年をとると匂いがわかりにくくなる、と聞くよね。そして「嗅覚の衰えは認知症のサイン」という話も見かける。匂いがわかりにくい人は、その後もの忘れが進みやすいのかな。
調べた人
高齢者を追いかけた研究を8本まとめた
2021年、チェンたちは、始めの時点で認知機能に問題のない高齢者の嗅覚を調べ、その後の認知機能の変化を追った研究を集めた。8本、のべ1万3165人分をメタ分析している。
わかったこと
嗅覚が落ちていた人は、リスクが高かった
始めに嗅覚が落ちていた人は、追跡の終わりに認知機能が低下している割合が高かった。70〜80歳のグループでは、リスクはおよそ2倍(相対リスク2.00)。追跡の長さは結果にあまり影響しなかった。
まだわからないこと
原因かどうかも、1人ずつの予測も別の話
見ているのは追跡した「関係」で、嗅覚の衰えが認知症を起こすのかはわからない。まとめた研究は8本だけで、匂いがわかりにくい人がみな認知症になるわけでもない。これは診断の目安ではないよ。