「病は気から」って本当?
よく聞く説
気の持ちようで病気は良くも悪くもなる、ってよく言うよね。その代表がプラセボ効果。薬の成分が入っていない偽の薬でも、効くと思えば体が良くなる、という話。じゃあ、それはどのくらい本当なんだろう。
調べた人
「偽の治療」と「何もしない」を比べた試験を集めた
2010年、医療の研究をまとめるコクランの研究者2人が、偽の治療を受けるグループと、何もしないグループをくじで分けた試験を集めてまとめた。数字が使えたのは234件のうち202件、扱った病気や症状は60種類にのぼった。
ほんとのところ
全体では大きな効果はなかった。痛みと吐き気は少し
偽の治療は、全体としては病気そのものに大事な効果を示さなかった。ただ、痛みや吐き気のように本人が感じて答える症状では、少し良くなったと答える傾向があった。痛みへの効果は試験によってばらばらだった。
まだわからないこと
「本当に楽になった」のか「そう答えた」のか
本人の答えで良くなったように見えても、本当に楽になったのか、答え方が変わっただけなのかは区別しにくいと著者は書いている。偏りが少ないと判断できた試験は16件(8%)だけ。気持ちが病気をどこまで動かすかは、まだはっきりしない。