歩く速さで寿命がわかる?
よく聞く説
歩くのが速い人は長生き、という話を聞いたことはある? 高齢の人を何年も追いかけたデータを合わせて、歩く速さとその後の生存を調べた研究がある。
調べた人
65歳以上の3万4485人を6〜21年追跡
1986〜2000年に集めた9つの追跡調査のデータを1人ずつ合わせた。地域で暮らす65歳以上(平均73.5歳)の3万4485人が、ふだんの速さで歩く速さを測られ、その後6〜21年追跡された。
ほんとのところ
歩くのが速い人ほど、生存率が高かった
歩く速さが秒速0.1m上がるごとに、死亡の危険は約12%低かった。9つの調査すべてで同じ傾向だった。秒速1.0m以上の人は、年齢と性別から見込まれるより長く生きていた。
まだわからないこと
速く歩く練習で寿命が延びるとは言えない
これは追跡調査で、歩く速さは体全体の健康の「目印」と考えられる。速く歩く練習をすれば長生きするかは、この研究では確かめていない。データは1986〜2000年に集めたもので、8割が白人だった。
出典: Studenski et al., "Gait Speed and Survival in Older Adults" (JAMA, 2011)
あわせて読む握力を測るだけで寿命のリスクが分かる?握力も歩く速さも、簡単に測れる体力の目印と寿命の関係を調べた研究